三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2010年7月18日放送

自然と共生した農林漁家(のうりんぎょか)体験民宿で、地域を見て触れて知ってほしい!
チェックイン・チェックアウト時間自由の、ゆったりした時の流れで、お客さんも地域もゲンキに!

紀勢道大宮大台インターを下りて車で30分、国道422号線に面した小さな山里、大台町栗谷地域。

山里で自然に恵まれたこの地で、『農林漁家(のうりんぎょか)体験民宿』を行っている人たちがいます。
『農林漁家体験民宿』とは、宿泊客が「農林漁業」や「田舎暮らし」を体験できる、自宅などを活用した小規模民宿のこと。

『体験民泊川原』と『山里民泊みくり』のみなさん。

『体験民泊川原』の川原清子さんと、『山里民泊みくり』の中江美香さんは、ともに栗谷地域の「夢楽 憩いの館(栗谷地域活性化を図る会)」で活動を行っているメンバー。

自然体験プログラムなどを用意し、せっかく地域にお客さんが来てくれても、泊まるところがない・・・。
そんな理由から、平成18年、三重県で初めて『農林漁家民宿』をスタートさせました。

■山里民泊 みくり

自宅の一部をリフォームした部屋と山里の風景。
まさしく自分の田舎に帰ってきたような、ほっとする空間です。

もともとお母さんの美香さんが始めたこの宿。
ご主人も会社を早期退職され、今では、そば打ちに鮎釣り・・・お母さんの影が薄くなるほど入れ込んでいるとか(笑)。

宿の前を流れる渓流で『川釣り体験』。
気軽に楽しめる体験として、お客さんに人気だそうです。
入漁料を払えば、本格的な渓流釣りも体験できます!
この他にも、季節に応じた、さまざまな体験メニュを用意しています。

■体験民泊 川原

みくりさんの宿から、さらに奥まった場所にある『川原』。

実は川原さんご夫妻は、ここ栗谷の出身ではありません。
きっかけはご主人の病気。
リハビリのために山登りをしていてここ栗谷と出会い、自然の豊かさと地元の人たちの人柄に惚れ込み、大阪から移住を決意したのです。

元納屋を改装した部屋は、娘さん夫妻が作ってくれたのだそう。
薪で焚く、立派な岩風呂も手作りです!

ここでは野菜の収穫や植え付け体験など、季節に応じた体験を用意。
しかもその採れたてな野菜を夕食でいただけます!

栗谷地域の貴重な2軒の宿は、予約がかち合った場合はそれぞれ、お客さんを引き受ける・・・など、協力体制を敷いています。
1軒だけだったら心細い・・・でも2軒ならば、何かあってもバトンタッチできる!
そんな心強さがお互いあるそうです。

無理をせず、飾らず、栗谷の自然をありのまま楽しんでもらう・・・。
そんな自然体の宿作りを行ってきた『みくり』さんと『川原』さん。
ともに平成21年『農林漁家民宿おかあさん100 選』 に選ばれました。

「自然をたっぷり満喫して、のんびりしてほしいから、お客さんは放っておくの(笑)」

・・・その言葉が『農林漁家民宿』のあり方そのものなのかもしれません。